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次の日の朝
プルルル、プルルル、プルルル………
結城のスマホが鳴った。
『もしもし、結城です。』
《大門です。先輩に大至急頼まれてた件、調べて起きました。》
『ありがとう、9時頃そっち行くよ。』
《わかりました。9時頃に。先輩、奥様は大丈夫ですか?昨日あれから直ぐに巡回を強化したのですが………》
『敬子のケアは俺がする。確実に俺を狙ってたと思う。だけど俺が見つからなくて敬子を狙ったか………』
《太海商店街を普段以上に巡回強化してます。それでは9時頃お待ちしてます。》
結城は電話を切ると敬子が
『大門君から?』
結城は
『大門に頼み事してたからさ。9時までに大門のところに行ってくる。』
敬子は
『そっか………気をつけて行ってきてね。』
結城は敬子を引き寄せ抱きしめ
『一緒に行こう。』
敬子は
『ごめんね………昨日の今日だから怖くて………』
結城は
『俺と野間口から離れちゃ駄目だよ。』
敬子は結城の言葉に頷いた。
………………
鴨川警察署捜査一課
大門は手帳を出して
『当時南雲さんは家族と一緒に館山市にある警察官の社宅に住んでたみたいですね。』
結城は手帳に書き込みし
『社宅に居たのか………今日はドブ板捜査だな。』
大門は
『今更社宅なんか調べてどうするんですか?』
結城は
『色々調べたい事があってさ。ありがとう、また何かあれば頼むね。』
………………
館山市の警察の社宅に向かう車の中
運転席で運転している野間口は
『しかし何を調べるんだ?』
助手席の結城は
『二人目の嫁さんの連れ子しか生きてないだろうし、当時の南雲さんの事を色々聞きたくて。』
後部座席に座ってる敬子は
『社宅に行ったって、当時の事だしわからないでしょ?』
結城は
『ドブ板捜査になるけど、わかる可能性があるんだよ。』
敬子は
『純君、何をやろうとしてるかわからないし………』
結城は
『直ぐにわかるから。』
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