二人目の嫁

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警察官社宅近くに到着した。 結城は地図帳を取り出して 『この社宅の近くだと………ここか。』 野間口は 『そろそろ何をやりたいのか教えろよ。』 結城は野間口に 『この小学校に行ってくれないか?』 敬子は 『小学校に行って何をやるの?』 結城は鞄から写真を出して 『俺はこの世に多分生存している二人目の嫁さんの連れ子に会って、南雲さんの事を聞こうと思ってさ。南雲さん家族がこの社宅に住んでたなら、近くの小学校に通ってた可能性は大きいじゃん。この連れ子の娘さんの手掛かりがほしくてね。』 敬子は 『なるほど………って言いたいけど、だいぶ昔だし連れ子の娘さんに辿り着くかのかな?』 野間口は 『難しいかもよ。当時の先生方だってもちろん居ないだろうし。』 結城は 『やらないよりはマシだ。だからドブ板捜査になるって言ったろ。南雲さん、二人目の奥さんといつ別れたかわからないけど、駄目元で中学校にも行く予定。で、母親と連れ子の娘の写真を見せてみようかと思う。』 野間口は 『わかった、この小学校に行けばいいんだな。』 野間口は車を近くの小学校に走らせた。 敬子は 『何か手掛かりがあればいいね。』 ……………… 車は小学校の駐車場に止めた。 結城は車を降り運転席の野間口と後部座席の敬子に 『三人で中に入ってもしょうがないから二人はここで待っててよ。』 結城は一人小学校の事務室に行き理由を話し教頭先生に会う事が出来た。 結城は教頭先生に名刺を渡した後に理由を伝えると 『そんな理由であれば、わかりました。私達も出来る限りは協力します。調べてみてわかり次第連絡しますね。この御時世卒業生名簿を見せるわけいかないので私共で確認してみます。』 結城は小学校の駐車場に戻り助手席に座った。 敬子は 『どうだった?何か手掛かりあった?』 結城は 『調べてくれるって言ってたよ。わかったら連絡をくれるって言ってた。次は中学校に向かってよ。』 野間口はカーナビを近くの中学校に合わせ 『よし、中学校に向かうぞ。』 野間口の運転する車は中学校に向かった。
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