二人目の嫁

7/20
前へ
/194ページ
次へ
野間口も車から降り 『二手に分かれて聴き込みしようか。』 敬子も後部座席から降りて 『二手に分かれるなら私は純君と一緒に行くね。』 野間口は 『もちろん写真は俺が持っていく分もあるんだろ。』 結城は鞄から写真を取り出し野間口に渡し 『もちろんあるよ。もし南雲さん家族の事を知ってる人が居たらスマホで呼んでよ。』 野間口は結城から渡された写真を鞄にしまい 『了解、わかった。俺は向こう側から聞き込みしてくるよ。』 野間口は聞き込みに行った。敬子は 『私達はどこから聞き込みする?』 結城は 『野間口が向こうに行ったなら、俺達はあっちから行こう。』 敬子は 『了解、それじゃ行こうか。』 ……………… 結城は鞄から南雲の二人目の奥さんと連れ子の写真を取り出して 『まずは商店街の端から聞き込みしようか。』 敬子は端っこの店を眺め 『端っこなら………って、ゲームセンターだけど間違いなく新しいよね。最近出来た店じゃない?』 結城は 『当時からありそうなお店を探そうか。』 敬子は 『ただ、昔からあるお店でも新しく作り直したお店もあるよね。』 結城は 『ゲームセンターの隣の金物屋から行ってみようか。』 敬子は 『うん、それが正解だよ。金物屋から行ってみようよ。』 二人は金物屋に入り結城は店に50代後半ぐらいの女性が居た。 『いらっしゃいませ。』 『すみません、人探しをしてまして。』 『人探しですか………?』 結城が金物屋の女性に写真を見せ 『だいぶ前ですが、この近くに住んでまして、この写真の母娘は知ってますか?』 金物屋の女性はその写真を見て 『う〜ん、わからないですね。ごめんなさいね。』 結城は 『いえいえ、謝らないで下さい。それではこの商店街で昔からやってるお店を教えて下さい。』 金物屋の女性は 『昔からやってるお店は………』 結城は金物屋の女性に教わった昔からやってる店を手帳に書き込み 『ありがとうございます。それじゃそのお店に行ってみます。』 結城と敬子は金物屋を出て教わった店に向かった。 結城は手帳を見て 『まず最初は喫茶店に行ってみようか。』 敬子は 『昔からある喫茶店って雰囲気あって好きだな。』 結城は 『アイスコーヒーにナポリタンかピラフだよな。』 敬子は 『後で野間口君誘って休憩しようか。』 結城は 『もちろん良いよ。』
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

810人が本棚に入れています
本棚に追加