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唯織くんのこと、困らせたくない。
唯織くんが嫌いなメンヘラ女子みたいになってしまうから。
だから、それは私の胸に閉じ込めておくんだ。
「11ヶ月、僕のカノジョでいてくれてありがとう。さよなら」
唯織くんは一方的に言って、歩いて行った。
それは、私だって思ってるよ。
私のカレシでいてくれてありがとう――って。
唯織くんとの交際は、こうして幕を閉じた。
最高の夏休みになる――そう思っていた夏休みは、人生で一番最悪な夏休みになった。
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