幸せであればそれで良い

1.父の気持ちを読み取ろう！

金曜日の夜。父がなにやら興奮した様子で家に帰ってきた。
「あー！ただいまー！」

なにやら叫んでいる。

「おかえりー」

俺は少し気になったが、そのままカレーを器に盛り、サラダを準備する。やっぱ金曜はカレーだよな。土日料理しなくて済むし。

「あー！どうしよう、、、あーー！、もう、」

寝室で叫んだり、ブツブツ言っている。
どうしたんだ？

テーブルに料理を並べてこっちは準備万端。
父がスーツから部屋着に着替えるのを待つ。
今日ってなんの映画やるんだっけ？

「ただいま」
「おー、おかえり」

興奮で少し顔が赤くなっている。心なしか口角がふにゃふにゃと上がったり下がったり。

「どうしたの」

とりあえず聞いてみる。そうすると、さっきのふにゃふにゃが完全にニッコリになった。
おおぅ、笑顔、、、。