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ピーンポーン
「はいっ!!」
ついに上司が来たらしい。父はデカイ声で返事をすると、走るように玄関に行く。
俺はリビングにいれば良い、か、、。
冷蔵庫からビールを出して、箸も置く。
大丈夫、だよなー。
何か忘れていることはないか確認していた時、リビングのドアが開いた。
「太陽。えっと、俺の上司の桝田さんです」
「桝田成友です。いきなり来てごめんな。有史の弁当美味しそうでさ。」
桝田さんは父よりも身長がデカかった。私服もシンプルなのに体格が良くて格好良く見える。いや、実際格好良い。
何歳だ?父よりも5個くらい上かな?
「あ、俺は太陽です。今日は昨日のカレーとか何で、あんまり凝ったのないですけど」
「いやいや、俺カレー大好きだよ。本当にありがとう」
それじゃあ、座りましょう。と父が椅子を進めて3人で座る。父と桝田さんが向かい合って、俺は父の横に座る。
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