1.父の気持ちを読み取ろう!

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「じゃあ、食べましょうか。いただきます」 「「いただきます」」 父の合図で俺達も食べ始める。 うん、やっぱり1日置いたカレーは良いよな。福神漬とよく合う。 「あぁ、美味しいな。俺、久しぶりに手作りのカレー食べた」 桝田さんは福神漬を皿の端に置いてちょっとずつカレーと一緒に食べるタイプらしい。 俺はバラバラーってする。 「良かったです。いつもは自分で作ってるんですか?あ、それとも奥さんとか、、」 「いや、俺結婚してないから自炊だよ。って言っても炒め物全般に味噌汁くらいしか作らなくてさ」 「あ、そうなんですね。でも炒め物と味噌汁作れれば生きていけるから大丈夫ですよ」 「まぁ、でもやっぱり凝った手料理は時々でもいいから食べたくなるな。有史は作らないのか?」 それまで俺達の話を聞きながらカレーを黙々と食べていた父は、桝田さんに質問されてハッと顔を上げた。それから目を右往左往している。 多分作れないことを誤魔化したいんだろう。だけど俺がいるから安易に嘘がつけない。 俺はそんな父がどうするのか見ていた。 「えーっと、、俺は、ちょっっ、、となら。はい。」 終わりか! まぁ、1人で一品は作れないからな。
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