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「あー、美味しかった。ご馳走様でした」
「良かったです。あ、ソファの所に移動しましょう。お茶飲みます?」
「え、良いのか。ありがとな。太陽君は良い奥さんになるなー」
「奥さんってなんですかそれー。」
御飯も食べ終え、ソファに大人2名を移動させる。
喜んでもらえて良かったー。しかし食事中は
主に俺と柳田さんしか話してなかったけど大丈夫だったのかな。もっとこう、暑く仕事について語り合うとかないものなのか?
「お茶はほうじ茶にしました。どうぞ」
お茶を煎れてリビングに行くと父と柳田さんはソファに隣同士で座っていた。
何か近くね?
「ありがとう。何から何まで悪いな。はい、有史」
「あ、ありがとうございます」
柳田さんは俺が机に置いた湯呑を父に回してくれた。それを父は顔を赤くして取る。
「どうした有史?顔が赤いが」
柳田さんの武骨が父の頬を掠める。
「うぇっ!え、ちょ、あの、これは・・・」
もっと赤くなる父。
えー、何それー。乙女かよー・・・。
柳田さんは益々父に近づいて顔を覗き見る。それを父は弱い力でかわしていく。
何これ。え、これってあれですか。何かリア充的なアレですか。
いやいや、もう俺だって高校生だからな。分かりますよこれは。
え、父と柳田さんって付き合ってんの?そういうアレ?
俺は色々なパターンを考えた。
1柳田さんのパーソナルスペースが狭すぎる
2柳田さんが父を好き
3両思い
4付き合っている
5この二人には普通のこと
6俺につっこんでほしい
7ダシに使われた
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