966人が本棚に入れています
本棚に追加
コーヒーが少し冷めて飲みやすくはなったが、私自身がコーヒーより熱くなってしまった。
亜蓮って…社長はいい人ね。
私の窮地を救った人だもの、ちゃんと働いてアパート借りなきゃね。
お金は一応あるから仮住まいさせてもらおう。
今すぐ出てくとなるとバツが悪い気もする。
何かチクチク言われそうな気もするし。
「 社長!私頑張りますから!」
「 わかってる、夜も頑張ろうね 」
「 …… 」
私を迷惑とか思わないのかな?
夜もとか……それはあり得ないんですけど。
だってあれは酔った過ちだもん。
「 あ、言うの忘れてたけど今日は俺休みだから 」
は? 休み!?
「 あの、じゃあ… 荷物を持ってきたりしたいんですが構いませんか?」
「 手伝うよ、見返りは求めないから安心しな 」
怪しい…… ううん、その言葉を信じよう!
始まりはともかく、今から始めるの。
こうして私は以前の会社の二階から荷物を持って完全に亜蓮の居候住人になった。
私たちの関係?
一度、二度… 男女の関係になった。
不思議と惹かれてしまう人柄の亜蓮に恋はしないと勝手に決めたがどうなる事か。
美しい彩り華やかな花たちに囲まれる中で私の新たな生活が始まるのです。
「 社長、コンビニ行ってきますね、何か要りますか?」
「 莉唯 」
「 はい?」
「 莉唯だよ、今からドキドキする事しようか 」
え…と~…… これはまた、イケメンからのイケナイお誘い?
最初のコメントを投稿しよう!