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亜蓮は花凪屋の店主。
スタッフは当然思うだろう、社長の女だ!と。
花に囲まれた花というイケメンたち。
彼らには私は社長の恋人だとこの瞬間から理解したのだ。
「 社長!女のスタッフは雇わないはずじゃないんすか 」
「 そうだよ、社内恋愛禁止だろ 」
「 社長に女いたら禁止もなにもないじゃん 」
うん、すごい納得だわ。
「 あのな、最近の俺はちょっと枯れてきてたわけ。そんな時に莉唯と出会って潤ったんだよ、つまり、莉唯なしじゃまた枯れる 」
何それ。
「 何だよそれ!」
「 文句なら莉唯に言え 」
「 へ… 私!?」
な、なぜっ
亜蓮はレジへと行き取り残された私を囲い見るのはイケメンたち。
「 俺は碧(ミドリ)」
「 俺、香月(カヅキ)」
「 僕は悠里斗(ユリト)」
あ…はは、は……
そんな見ないでほしい。
この3人、亜蓮が店をオープンさせる際にスカウトしたらしくそれ以来の付き合いで仲はいいため私との出会いを聞かれ困っていた。
助け船を出せるはずの亜蓮は知らん顔。
むしろこの状況を楽しんで見てるようだった。
だか、それも悠里斗のある行為で亜蓮が行動に出た。
「 莉唯はスッピン?」
「 え!」
しまった、化粧品手元になかったから……
ツン、と私の頬に指をつけた悠里斗。
それが亜蓮には気に入らず私を3人から引き離すようにした。
く、苦し……
「 社長っ 首が…… 」
「 俺のって言ったろ、悠里斗 」
「 はいはい、柔らかいほっぺに触ってすんませんでしたー 」
あー、そんな小さい事でこうなるの?
「 社長、もうどっか行って。仕事の邪魔 」
「 言われなくても行くし!莉唯とイチャイチャするしー!」
な、何を!! どんな師弟関係よっ
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