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社長と社員が仲良しなのは良いことだ。
だか、小さい事で亜蓮は私をまるで自分のオモチャのように二階へと連れていく。
「 莉唯、俺の視界に入るとこで男に触られるってどうなの!」
……私が彼女なら言われてもいいけど。
これは違う気がする。
「 社長、ただ触れただけですよ 」
「 バイ菌だ!」
子供か?
「 バイ菌扱いしなくても… 」
「 言ったろ、莉唯は俺のだって。見た目も身長差も声のトーンも全部ピッタリ!」
「 あの、意味がわかりませんが…… 」
「 莉唯!」
「 はいっ な、んでしょう…… 」
ガバッと抱きついた亜蓮に自分はどうしていいかわからず腕が浮遊。
「 今… 俺に時間を止める力があれば… 」
は?
「 莉唯と二人だけの時間になる 」
そうなるの?
時間を止めたら私も止まるんじゃないの?
「 止められるって言ったら… 信じる?」
「 え… 」
亜蓮の声は真面目だった、そう聞こえた。
もし亜蓮が本当に時間を止められたら……
私と二人だけの時間になるの?
「 時間を… 止められたらどうしたいんです?」
「 イケナイ事をありとあらゆる場所でやってやる!」
……バカだわ。
「 嘘だよ…… 莉唯を昨日よりもっと独り占めしてキスしたいだけ 」
「 社長… 」
「 でもキスだけじゃ足らないな 」
やっぱりね、そうなるんだわ。
この人とそうなったのは私に非があるんだけどそうなる結末は避けられないの?
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