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誰かの手なのか、それとも風なのか……
心地よさの中で側にいたのは碧。
「 ……莉唯。まさかお前とは懐かしいな、俺を覚えてるわけないけどまた会えたなら運命か?」
優しい笑みを浮かべる碧、それを無表情で見ていた亜蓮。
声をかけず亜蓮はまた店へ。
碧は少しして素知らぬ顔で店へと戻った。
「 あれ、碧~ 香月呼びに行ってなんで一緒に戻らないんだよ 」
「 それはな、あれだよ、あれ 」
「 何?」
「 う〇◎ 」
あーそうか、となぜか納得し碧の肩をポンとする悠里斗。
碧は亜蓮を見るがお客様と話をしていた。
その後、店にはスタッフだけとなり亜蓮は3人を集めた。
「 莉唯を社員として迎えたがまだ話には続きがある。莉唯はこの二階で俺と暮らす、つまり彼女でありそれ以上だと肝に命じろ 」
亜蓮の宣言に内心微妙な気持ちを感じていたのは碧。
「 莉唯と結婚するの?」
「 呼び捨てにすんなってんだ、ガキめ 」
「 社長がガキでしょ 」
「 うるさい、悔しいなら店の外で女を作れ!」
亜蓮に悠里斗、香月が騒ぎ言い合うなかで碧は昔を思い出していた。
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