勝手過ぎる社長のいいなり

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二日酔いすらどこへやら。 ぐっすり眠ってからの甘い運動に恥ずかしさと戸惑いとどこか夢心地。 そんな私の髪を撫でる亜蓮。 優しさが甘すぎて困る。 なぜ私なのか…… 「 社長は変わってるって言われません?」 「 失礼だな、俺は普通だ 」 いや、普通だけど普通寄りってだけだと思う。 「 なんで急にそう言うんだ?」 「 何となく… 見知らぬ女を普通は捨てますよ、酔って逆ギレてあげくすり寄って抱かれるなんて、しかも居候まで…… 」 「 波乱だよなぁ でもそれも出会いだろ。それに莉唯だから、無条件で気に入った、それだけだ。不満か?」 「 ……いいえ 」 「 あ、エッチは最高!」 「 …… 」 そこはいらない。 むしろ感謝しかなくて、ほんとに。 「 拾ってくれてありがとう、社長 」 「 自分をゴミだとか言う女は初めてだからなぁ すげー出会いだよ 」 あー、そこは忘れてほしい。 しばらくの間亜蓮と話に花を咲かせていると時間は夕方近くになっていた。 お昼を抜いていたせいかお腹の虫がやけにうるさくしている。 それには互いに笑った。 「 早い晩飯にするか 」 「 はい、何か作れればいんですが… 」 料理はダメだぁ、どうしようか。 「 ピザでも頼みますか?」 「 だったら食いに行けばいい 」 「 はい、そうですね 」 動かない面倒臭がりってバレたかな?
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