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とうとう、家の前まで着いてしまいました
本来なら安らげるはずの我が家の玄関が地獄のように見えていました
アリシアは物静かな我が家を見て少しホッとしながら玄関を開け
「ただいま」と声をかけてみます
顔の横を何かがものすごいスピードで通り過ぎていくのと同時にものすごい罵声が飛び出してきます
「いつもより遅い帰宅だな!仕事はもうとっくに終わってるはずじゃないのか!?」
顔を真っ赤に紅潮させた父親がこちらに向かってきます
「ごめんなさい、職場で少し残って残業して欲しいと頼まれてこんな時間になってしまいました」
アリシアの声は震えています
そんなアリシアを廊下の影から母親が心配そうに見つめていました
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