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「えへへ…きついね神宮さん」
「ほんとだよ…よくみんなあんなに走れるもんだ」
お互いに息を切らしながら2人は会話した。
ばてているはずなのにくるみは愛嬌のある笑顔をみせてくれる。
岬も思わず微笑んだ。
くるみは確かに春一派の1人だが、彼女自身は悪い子ではなくむしろ性格は優しすぎるくらいなので誰からも慕われていた。
おそらくその優しさにつけこまれて春の仲間になったんだろうが、彼女の優しさはなくならなかった。
今でもみんなと平等に仲良くしている。
そんなことしていると春にいじめられるんじゃないかと岬は危惧したことがあったが、不思議とそうはならなかった。
嫌がらせやパシリにされることなく春とも付き合っている。
彼女の人柄のおかげかどうかは分からないが、現にそうなっているのだ。
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