4人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねえ長條さん、その態度はないんじゃない?坂田さんだってあなたを気遣って言ってくれたのに」
「そう」
春の右目がピクリと動いたのを岬は見逃さなかった。
「ちょっと!何なのその態度!バカにしてるの!?」
春の腰ぎんちゃくの1人である新田《にった»かんなが噛みつくように凛に近づいた。
その横では同じく春の腰ぎんちゃくである中村くるみがおどおどと春とかんなを交互に見ていた。
岬は早々にこの場を離れたかったが、さすがにそれは人間性を疑われるだろうと思い踏みとどまった。
それに今自分が離れたら宏美だけをここに残していくことになってしまう、それはかわいそうだ。
「月島さんその辺にしてあげてよ、長條さんも疲れてるんだよ」
岬が口を開くと、かんながキッとこっちを睨み付けた。
凜は当然のように制服に着替えている。
最初のコメントを投稿しよう!