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心地よいまどろみ。
懐かしい夢を見た、とルドーニは長椅子のクッションに頬を擦り付けた。
眼は覚めたが、すぐに起き上がってしまうのは惜しい。
夢を反芻するように、目を閉じてみる。
いい匂いだ。
ここは、ヴァフィラの私室。
初めて出会った時の夢を見てしまったのは、この部屋に漂うヴァフィラの香りに包まれて寝ていたせいだろうか。
今、もう一度眠ると夢の続きが見られそうな予感がした。
起きだそうか、もう一度眠ってしまおうか。
幸せな贅沢を噛みしめながらもそもそと動いていると、表戸の方から話し声が響いてきた。
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