北海道置戸町を応援する創作童話 「岩になったガマじいさん」

　ガマじいさんたちが住んでいる、きれいな沼は、沼の底から少しずつ湧き出てくる地下水が、たまってできた沼です。その地下水は、高い山の上に降った雨が土にしみ込んで、土の中の石や岩のすき間をゆっくり流れて何十年もかかって、また地上に湧いて出て来た水です。
　湧き水には、土や石や岩に含まれている栄養がたくさん混ざっていて、その水の中で暮らす生き物は、水を吸ったり吐いたりするだけで元気になるのです。その湧き水のおかげでガマじいさんも長生きしているのです。