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ところが、小さな沼には、まだ足のはえていないオタマジャクシがたくさんいました。オタマジャクシのおかあさんカエルは、もうおなかがペコペコで死にそうなので、ガマじいさんに相談しました。
「わたしはおなかがペコペコなので、隣の大きな沼に引っ越そうと思います。でも、この子たちは、まだ足がないので引っ越せません。ガマじいさん、どうしたらいいでしょう。」
ガマじいさんは、やさしい声で言いました。
「私が、オタマジャクシたちが大きくなるまで守ってやる。おまえさんは安心して大きな沼へ引っ越しなさい。」
カエルのおかあさんは、涙を流して子どもたちと別れ、大きな沼に引っ越して行きました。小さな沼には、ガマじいさんとオタマジャクシの兄弟だけが残りました。
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