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エアコンの壊れた夜。僕は脂汗を流しながら天井を見上げていた。
そうだ。こういう時は、冷たいものでも想像しよう。
冷やし中華、かき氷、ビール、アイスコーヒー、冷ややっこ…。
想像を膨らませれば膨らませるほど、身体は熱を持ち、汗をたっぷりと吸ったシャツが張り付いたきた。
もっとだ。もっと凄い妄想を膨らませよう。
冷凍庫、いや…幽霊、そうだ雪女!
そう思った時、首筋に冷たい手のようなものが纏わりついた。
声も、聞こえてくる。
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