第五章 天は二物を与える

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第五章 天は二物を与える

その後もハルカはそつなく会話し、 母さんに気に入られはじめていた。 生活感のなさそうなオンナだから、 家事もやれないと思っていたけど 料理の腕は兄さんと変わらないようだ。 それには母さんも驚いていた。 「アキヒトはプロ並みに上手だけど、 ハルカさんもすごいわね。」 確かに二人の料理の腕前はそん色ない。 ここ最近、母さんの料理とスーパーの惣菜で慣れていた舌が 喜んでいるのを感じていた。 “くそ、旨いじゃないか。” なんだかムシャクシャするので 食べたらすぐに部屋にこもる。 そのままオンラインゲームで夜まで時間を潰した。
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