北海道置戸町を応援する創作童話『カラマツじいさん』

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 子どもたちは、授業が終わると、たいてい川に魚釣りに走って行った。マスはたくさん上ってきた。ヤマベもたくさんいた。子どもたちは麦わら帽でヤマベをすくって、それは家族みんなの食事になった。  秋になると山ブドウやキノコ採りを楽しんでいたものだが、熊もたくさんいた。部落の道は熊の通り道にもなっていて、暗くなったら子ども一人ではあぶなくて歩けなかった。  冬になると親たちの手作りのスキーやそりで遊んだものじゃ。その頃は今よりずっと寒かったから雪は凍ってカタ雪だった。教室の中ではパッチや陣取りなどで遊んでたな。 9a5d387e-285e-433c-990f-eab174b5c3c6※写真はフリー画像からお借りしています。
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