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「美桜、永久先生に脈あるんじゃない?」
桃は、私を勇気づけようと言ってくれてるんだろうけれど。
もう、付き合ってるんだよなぁ。
脈あるの当然なんだよなぁ。
むしろ無かったら、いろいろ疑うよ。
「そうかな…?」
って言っとくけれど。
桃にもちゃんと話さなきゃ。
「あれ?落合さんと弓木さんじゃない?なんで、チューターさんって一緒に帰るのかねー?」
桃が振り向いて、二人を指差す。
弓木あかね。いつもいるなほんと。
「いいの?待たなくて。」
桃はそう言ってくれるけれど、私にはもう
時間がないんだ。
「いいの!渡ろ。」
「うん。」
ごめん。桃。
あと、30秒?
「ねぇ!桃!」
桃が振り向く。
びっくりするよね。ありがとう。ごめんなさい。
「バイバイ」
体に当たった、トラックは痛くなかった。
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