HAPPY×∞ BIRTHDAY PARTY🎂

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全力でメドレーを熱唱し終えたところにちょうど店員さんがやって来て、フルーチェ(イチゴ味)を手際よくテーブルに並べた。 こんなの誰か、頼んだっけ? ...っていうか、そもそもメニューになくない? 無言のまま、視線で会話する僕ら。 彼女の名札をチラリと盗み見るとそこには、『カントリーモーム』さんと書かれていた。 ニックネームなんだろうか...、可愛らしいゴリラのイラストも添えられていて、謎が謎を呼ぶ。 すると店員さんはにっこりと微笑み、言った。 「今日は、お誕生日パーティーなんですよね。  おめでとうございます。  こちらは当店からの、サービスです。」 この人、いい人だっ!! 「ありがとうございます。  好物なんです。」 牧田くんが、満開笑顔で答えた。 僕達は口々にお礼の言葉を述べた。 すると彼女はまたにっこりと穏やかに微笑み、ペコリと綺麗なお辞儀をして、退室していった。 「そうだ!  臣くん、もうお酒飲めるんだよね?  飲んでみた?  酔うと、どんな感じになるの?」 好奇心から、聞いた。 「あー、そうですね。  あんま、変わらないかも。」 ...そうなのか。いいなぁ、臣くん。 ...ちょっぴり、羨ましい。 そして宴の盛り上がりが最高潮に達したところで、牧田さんが心底申し訳なさそうに謝罪の言葉を口にした。 「皆、ごめん...。」 何事かと思い、彼の方を振りかえった。 全員の視線が、牧田さんに集まる。
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