もう一度きみと

一年半

今日は新米ママは新米パパとお友達の結婚式だとかで、
娘が俺を連れてかかぁのところに来たんだ。
俺は早速かかぁに自慢の「あんよ」をみせて、大喜びされて得意満面さ。
ついでにかかぁの膝にどーんと抱きついて笑顔を見せるとさ、
かかぁがぎゅっと抱きしめて、えらいねぇなんて言ってくれる。

今日は一日かかぁとこの家にいられる、と思うと
興奮してわくわくしてしまうぞ。
俺の部屋に行ってみようかな。
昔の手紙も気になっていたんだ。

俺はそーっとそーっと隣りの部屋に行く。
ああ、俺が倒れた時そのままにしていてくれている。
かかぁはこの部屋で寝ていると言っていた。
ここで眠って、ここで起きて、彼女は何を思うのだろう。
俺は切なくて胸が苦しくなった。
ごめんよ・・・。
ひとりにしちまってよぅ・・。
今になってお前の大切さ愛おしさが、こんなに身に沁みるなんてなぁ。

俺はベッドによじ登って枕に頭をつけた。
涙が出る。
そのまま眠ってしまったようだ。