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時貞とすごした不思議なひとときは、結子の胸に深くしまいこまれた。
結子は体に芯が通ったように感じ、前に感じていた足元のふらつきも今はなくなった。
そして、結子は、
「すみませんでした!また、部活に戻らせて下さい!」
下げた頭に視線が集まる。
けど、誰に何を思われようがどうだってよかった。
「私、これからもこの部活でやっていきたいです。意地を張らずにちゃんとみんなとも話しあっていきたいです。
だから、またよろしくお願いします!」
ひたすらに見つめる地面を見つめていると、温かい手の感触が肩に乗った。
「結子、頭をあげて。私達も悪かったの。ちゃんと結子の気持ち考えてあげればよかったね。ってみんなで話しあったの。
これからもぶつかることはたくさんあるかもしれないけど、私達も結子とやっていきたいの」
同級生達も結子の元にかけより、おかえり。と声をかけてくれた。
心の中に温かいものが溢れ出る。
仲間は弓場へと結子を迎え入れる。
「あ、あんたが休んでる間にめっちゃイケメンが入部したんだから」
「え、そうなの?」
康子のイケメンは信用できなくて、ちょっと笑った。
「それ、ほんとー?」
「あ、いたいた。」
その男子はぺこりと頭を下げ、こちらに向かって走ってくる。
その姿を見て、結子は思わず破顔する。
え、そんな似ることってある?
「はじめまして。時男と言います。よろしくお願いします」
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