すれちがい

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すれちがい

彼女を振った事を後悔しているうちに僕たちは高校生になった。 彼女への気持ちを捨てきれないまま高校一年生の夏、思い切って彼女に告白をした。 彼女からの答えはNOだった。 わかってはいたが突きつけられた現実に傷心しながらも陸上競技と勉強に勤しんだ。 何かに打ち込む事でどうにか考えないようにしていたのだと思う。 そして高校二年生の頃、彼女への想いを胸の奥に秘めたまま恋人ができ、彼女にも恋人ができた事を聞いた。 ただ僕はうちに秘めた想いとは裏腹に、別の人を好きになり付き合う事に躊躇いと戸惑いが強くあったが、それが良くないことだと否定もできなかった。 僕は恋人ができてはふとした仕草や、時折感じる匂いに彼女を思い出し、それを振りほどく様に恋人を愛そうと努力した。 しかし彼女を忘れる事が出来た日など1日たりともなかった。
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