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であいなおし
スーツを着こなし、僕と変わらない長さの髪に多少驚きはしたがやはりあの頃のまま、むしろ初恋のあの頃よりどこか綺麗になっていた。
僕自身多少大人びたつもりでいたが、彼女の変化や魅力はそんな僕とは比べるべくもない程に美しかった。
そんな事を思いながらも僕たちは周囲の人と同じように2人で写真を撮った。
何枚撮っても撮り足りなかったが時間もなく、友人との待ち合わせもあったので惜しみつつもその場を後にすることにした。
別れ際、ツーショットを待ち受けにしていいかと尋ねたが、僕が未だに彼女を好きだとは露程も思っていない彼女は「冗談ええって」と僕の大好きな笑顔を見せた。
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