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お参りのあとでと思っていた焼きたての梅ヶ枝餅と水出しの煎茶を食すべく、店に入ってもミハイさんはふてくされている。
もうすぐ参道も終わり、珠美さんたちと合流するのに、このままだと追及されかねない。
なので、ミハイさんの怒りを少しでも和らげるべく、ちょっと努力してみる。
「ミハイさん。」
「・・・・・・」
「まりちゃんのお土産を買って帰らないといけないんですが。」
「・・・・・・」
だめか。
いつもなら、一緒に買い物ってだけでテンションあげてくれるのに。
確かに今回は、ミハイさんにも説明なくいきなり目の前で俺が結界に取り込まれたし、面白くないのは当然だよな。
ここまでの交通手段も宿泊費も、何もかもミハイさんからの好意で提供してもらっているのは事実。
さすがにミハイさんを軽視するかのような行動ばかりだったかなと、俺は反省した。
「・・・・・・た。」
「はい?」
うん?何て言った?
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