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「な、なな、内緒。」
「はい。」
「二人だけの。」
みんなに言ったら、それは内緒じゃなかろう。
「ということは!これが一心同体とか、以心伝心とか、初の共同作「美味しいですね、ワイン。飲んだら閉店です、おかえりください。」」
いや、だって、また妄言で残量1の御利益がなくなったらどうしてくれる。
泉実~と情けない声で呼ぶミハイさんに、はいはいと応じながら、俺は一眠りしたあとの昼食に、残りご飯と九州土産の明太子を使ってお茶漬けを食べようと考えていた。
仕方ないじゃないか、一晩中お客さんたちの相手をして、お腹もすくってもんだ。
一泊二日の包丁供養の旅は、こうして終わったのである。
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