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「やはり!!ここは、インドまで行って!!躾がなっておらんと一撃食らわして!!」
「他所の国の神に喧嘩売りに行くなって。しかも、絶対に敵わないから。」
「こんなど田舎の島国なんぞに居座る土着の野良狐神よりは多少強いかもしれんが、かまわん!私がそのようなことで怯むとでも思うか!」
「その前に俺がかまう。聞き捨てならない言葉について、話し合わないと。ちょっと表に出ようか、ミハイ。」
ウカさんの目が細められ、唇が三日月の形に引き上げられた。
ミハイさんはお客さんとインドの神様に、ウカさんはミハイさんに激怒。
「ち、ちょっと待ってください!店の中でのことは、店主である俺の責任ですから。あと、ミハイさん、これ以上喧嘩になりそうなことをくちばしったら、イエローカード1枚。」
「泉実!!」
絶望的な表情になる超美青年吸血鬼は、横に置いておくとして。
「とりあえず、お客さんを助け起こしましょうか。」
俺はようやく吸血鬼に邪魔されずにカウンターから出て、床でのびているお客さんの体を起こした。
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