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「ひぁっ……」  ずるりと下着を下ろされると、既にぱんぱんに張り詰めた屹立がふるりと飛び出した。何も触れられていないのにも関わらず、期待に震えて先走りを溢し始めている。 「一度、出した方が良さそうですね。ちょっと待っていてください」  そう言うと、香晴は一旦ベッドから離れた。何をするのかと目で追えば、ちゃっかり保健室の戸を閉めて鍵をかけ、窓の全てにカーテンをかけて見えなくしていた。 「これで簡単に見られることはありません。鍵を持ってこられたらばれてしまいますが」 「こうせいさん、そんなこといいから、早く」  知らず、舌足らずな話し方になっていたが、構っていられない。ベッドに乗り上げてきた香晴を見上げて、少しでも股間に刺激が欲しくて自分で触れようとしたのだが。 「こら、待ちなさい。すぐによくしてあげますから」  そう言うと、太腿を掴んで股を広げさせて、先ほど柊木にされた再現のように顔を埋めてきた。 「ひゃっ……ぁうっ」  しかし、柊木のようにただ舐めるだけではなく、躊躇いもなくすっぽりと口腔に入れられてしゃぶられた。  以前も思ったが、香晴のフェラはとんでもなく上手い。今はただでさえ発情のせいで触れられただけで放ってしまいそうなのに、容赦なくピンポイントでいいところを嬲られてあっという間に腰砕けになる。 「やっ、でるから、はなしっ」  離させようと髪を引っ張るのも空しく、強く先端を啜りあげられてびくびくとペニスが生き物のように跳ね、思い切り射精していた。無論、香晴の口の中へ。 「なん、でっ……やぁあっ」  射精したばかりで敏感になったペニスを、まだ足りない、まだ出るだろうと言わんばかりに貪られて、貪りながら手を使って扱かれて再び絶頂が襲い掛かってきた。 「やぁあ、だめ、出るっ」  制止するのも空しく、まるで食事でもするように、吐き出した精液を余すことなく吸い取られた。 「こう、せいさん、」  二度も射精して少し冷静さを取り戻すと、途端に羞恥心が込み上げてきて、顔に熱が集中した。すると香晴は、手のひらに精液を吐き出す一方で、唇にべったりと張り付いたままの残った白濁は舐め取りながら微笑んだ。 「まだまだ、これは序の口ですよ」  そして、何をするのかと思えば、そのまま精液を後孔に擦りつけてきた。 「ひゃっ、やぁっ、ん、んん」 「本当はもっとぐずぐずに蕩けるまで可愛がりたいんですが、私も今日のところは余裕がないので、そろそろ挿れさせてください」  そう熱っぽく言いながら、香晴は指をずぶずぶと孔の中に沈めてきた。異物感に一瞬眉を潜めたが、中で指を動かされていくと、次第に前を扱かれているのとは違う種類の快感が押し寄せてきた。 「んぁっ、あぅ」 「よさそうですね。増やしますよ」  頷く前に二本目の指が入って来て、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら奥へ奥へと進んできて。 「ひゃぁあっ」  ある一点を指が掠めた途端、背中を反り返らせた。久しぶりで忘れかけていたが、そこは前立腺という性感帯だ。  そこをこりこりとしつこく捏ねくり回されると、びくびくと体を跳ねさせながら再び屹立が主張し始めるのを感じた。 「こう、せいさん、もう、」  いいから、と伝えたくても、あまりの気持ちよさに上手く伝えきれずに言葉が途切れる。しかし、香晴はそれを察してくれたらしく。 「分かりました。中に出したいですけど、いいですか」 「いい、です。早く、僕も香晴さんが、ほしっ……」  その後の言葉は続けられなかった。待ちわびた太い香晴のペニスが入ってきたからだ。 「ぁっ、あっつい……っおおきっ」  比べる対象が一人しかいないが、香晴のものの方が大きい気がした。しかし、十分に解されていたからか、思ったより痛みはなく、それどころかあまりの気持ちよさに、思わずきゅっと締め付けてしまう。 「っく……允、締めないで。出しそ……っ」 「いっぱい、出して、くださっ、ほしいっ……ぁあっ」  中に僅かだが温かい液体が流れた気がして、思わず香晴を見つめてしまうと。 「っ……、う、動きますからね」  半ば自棄になったように、真っ赤な顔をし て香晴は律動を始めた。早漏だと思われたくなかったのだろうかと思ったのは一瞬で、すぐに目も眩むような快感の嵐に呑まれていった。 「ぁっ、ああっ、」  揺さぶられながら必死で香晴の背中にしがみつき、爪を立てる。 「允、みつる、」 「こう、せいさんっ」  名前を呼び合いながら、愛していると囁いたのはどちらが先だったのか。気が付けば、何度も何度も競うように絶頂を迎えていて、香晴の熱い愛の証がたっぷりと注ぎ込まれていた。        
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