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「圭斗先輩ってさ、芸能人の彼女がいるとか、天涯孤独だとか」
休み時間に友達の麻莉子が他のサークルの先輩から訊いた話をしてきた。
「それって本当なの!?」
私は色んな意味で驚いてしまう。
「いやだから、あくまで噂だから。本当かどうかは知らないよ」
麻莉子は急いで訂正した。でも私の中ではさっきの言葉がグルグルと駆け巡っている。
「……本当なのかなぁ」
「だから、あくまで噂だって。てか、そんなに気になるなら本人に聞けばいいじゃん」
麻莉子は呆れながら教科書を開き出した。
確かめるなんて、簡単に言わないでほしい。
まだちゃんと話たこともないのに。
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