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「 郁、お待たせ。で、何してんの?」
郁也を呼ぶ声がして振り向けば柴山 玲央がいた。
郁也は玲央を俺に紹介してくれた。
それはそれは、照れながら。
「 君が憂だね、郁也の友達で彼氏の玲央です、よろしく 」
「 彼っ…… 玲央、恥ずかしいだろっ」
「 アハハ~ どもども、彼氏さ…… 彼氏!?」
「 郁、俺はそのつもりでいるんだけど?」
「 玲央… 俺 恥ずかしいんだよ!憂は親友だから、仲良くしろよな 」
……郁也、お前がお前じゃない気がするのは気のせいか?
「 郁、今日 俺ん家来る?一人暮らしだから誰もいないし、一緒にいたい 」
んな! まさか、俺の目の前で誘った?
すげーな、堂々と……
「 え~ 兄貴に連絡したらな、行くよ 」
行くのかよっ!!
何なんだこの郁也は!
ナヨナヨして…
何だよ、俺だっていつもは神楽が……
「 って、神楽は!? 」
郁也と玲央を見ていたせいで神楽を見失ってしまった。
辺りを見ても神楽はいない。
慌てて神楽に電話してみる。
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