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「 来栖、好きだ 」
ほらな、神楽は言葉でも俺を困らせる。
好きだと言われたら、嫌でも拒否できないんだ。
今は特に…
「 あ… バカッそこばっか責め… んああっ 」
神楽の指と舌が、胸の感じる所だけを集中して虐めてくる。
恥ずかしいって思いながら気持ちよくなってきて漏れる息が熱い。
ダメだ…
また、神楽に好きなようにされる。
なんでこんなに弱いんだ…
やっぱり、あの人のせいだ。
神楽に何を教え込んだ?
悔しい……
「 来栖… 」
キュッと突然俺を抱きしめる神楽。
どうしたのかと、背に手を添える。
「 神楽?」
「 …今、皇成の事考えてたろ?だから、優しくしない 」
「 え… 」
なんでわかった?
皇成さんの事考えてたって……
俺はまた、神楽を傷つけてるんだな。
ごめん、神楽……
「 ごめん 」
俺は神楽を抱きしめ返した。
神楽はさらに俺を抱きしめた後、優しいキスをして……
俺に、また言った。
“ 好きだ ”
身体中に染みる言葉…
俺は神楽に何も言わずにキスをしていた。
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