欲張りたいのは君だけ _憂×神楽_ 最終話

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来栖 憂、ただの男で大学生。 将来は公務員で貯金が出来る普通の生活を夢見てた健康男子。 そんな俺は初めての恋に戸惑いながら向き合っているところ。 恋の相手は…男だ。 確かにあり得ない事だが、ときめいたから仕方ないんだ。 今はそう思う。 こんな俺が恋する相手は今はいない、外国にいるから。 そして俺に恋する奴、神楽 健聖。 神楽は友達、大事な友達で高身長のイケメン。 つい最近も神楽にあんなこと、恥ずかしい事をされてしまった。 好きな人がいるのに、でも神楽も好きなんだ。 俺は欲張りでやな奴なのに、神楽は俺を好きだと言う。 そんなある日、俺は現実を見てしまった。 神楽はイケメンだから女にはモテる。 いつも神楽がそばにいたからそんな場面見ることなかったが、さすがに困惑した。 「 神楽… 」 俺は神楽が女に腕を組まれているのをしかと見た。 んー………… 絶対 胸当たってるな、あれは。 「 憂! 何してんの?」 「 郁也… 別になんも 」 「 あれ、神楽じゃん… うわっ モテモテだなぁ 嫌じゃね?」 「 モテモテはわかるけど… ん? 嫌じゃねってなんで?」 「 憂は神楽とデキてんだろ?」 …え。 「 えー!? ななな、なっ、何!?」 「 だから、憂と神楽はそういう仲だろ?知ってるよ俺 」 開いた口が塞がらないとは、まさに言われてショックだった。 間違ってはないが、間違ってる…… それすら否定も出来ず…… 「 誰にも言わないって。心配すんな、憂 」 郁也に、バレた…… うわあぁっ!! あたふた一人パニックの俺に郁也は言った。 それはある意味とどめ一言…… 「 俺と憂、親友でホモ友だよな!」 プチ… と、何かしらの糸が切れた気がしたが、郁也は俺に構わず自分の事を説明していた。 何も頭に入らないまま、女といる神楽が気になって仕方なかった。
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