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不埒な出会い _憂×皇成_
世の中、いつ縁と幸運に恵まれるかわからない。
俺はどうだろうか?
反対に不運に見舞われるかもしれない。
「 タオルあるから好きに使えよ 」
「 お、サンキュー 」
浴室へ行っていきなり戸が開いて……
「 だ、誰っ!?」
突然の豪雨に見舞われ友達の郁也の家に寄らせてもらった俺は来栖 憂(ユウ)、大学一年。
将来は絶対に公務員と決めている。
俺は夢を見るタイプじゃない。
毎日朝昼晩とご飯が食べられて、貯金もするごく普通の生活がいい。
そんな普通の俺に不運が舞い降りたんだ。
それはすごく恥ずかしくて甘い、こんな俺を密かに虜にするあの人と……
出会った。
郁也ん家の浴室__
「 お前こそ誰 」
郁也の兄貴、か?
「 あ、俺は郁也の友達で雨で濡れたからタオルを取りに…… うわっ!」
な… 何っ…
いきなりシャワー中の奴に腕を引っ張られた俺。
相手は明らかに全裸で、濡れてて……
湯気がやけにイヤらしく見せている。
なぜ俺が引っ張られたかは謎。
「 あの、すみません!」
うわぁ 目のやり場が……
俺、何か悪い事した?
「 可愛い顔してんだなお前、せっかくだから遊んでけ 」
「 え…… んっ 」
な…に……
俺、キスされてる?
シャワー中に声かけたから?
てか、なんでキスするんだ!!
「 ん、やめ… 何すんだよっ 」
俺は、男だって!!
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