真相の夜――ソファーにて

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 間髪入れずに断言をされて、俺もすかさず言い返す。 「どうして決め付けるんだよ!?そんなの、やってみなきゃ分かんないだろ!?」  その瞬間、月橋の表情が変わった。 大きく見開いていた黒目がちな目が、スゥッと細まった。  口元には笑いのようなものが浮かんだが、ひどく皮肉っぽくて、――そして、何ともエロかった。  俺は初めて見る、ヤツの表情だった。 ほとんど見惚れて、思わずボンヤリとしてしまった。  月橋はそんな俺へと、さらに言い募る。  「やってみるって?本気で言ってんのか?――本当にヤれるのか?」 「え・・・・・・?」  言葉に詰まる俺に、ヤツは心なしか苛立ったようだった。 やや声を張って、一言ひとことを区切って言う。 「おれと、ヤれるのか?って、聞いたんだよ。野宮」 何をだ?一体何を言っているんだ?と言い掛けて、俺は息を声を飲み込んだ。  ヤツの腕が手が伸びてきて、俺のネクタイを掴んだ。 そして、そのままの勢いと力とで引っ張られる。 結び目を緩めていたので締まりはしなかったが、それなりに首が苦しかった。  わざわざ作った隙間を一瞬で詰め、身を乗り出してきた月橋が顔を近付けてきた。 そして、ささやく。 ――まるで、誘い掛けるかのように。 「おれとセックス出来るのか?って、聞いたんだよ」 「・・・・・・」
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