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大学の講義が終わってから、俺とダイキチは日本橋に向かった。
「確かこの辺だったような…お、ここだここだ。」
ダイキチに連れられ、死体が見つかったという裏路地の前までやってきた。
そこにはまだ報道陣が陣取っていて、犯行現場とみられる場所はブルーシートで覆われて見えないようになっていた。
「なぁダイキチ、ここにきてなんか意味あるのか?こんだけ人がいたら犯人も寄り付かないだろ。」
「…これはさ、報道規制されてて一般公開されてないけどな、死体が見つかった翌日、無くなった体のパーツが犯行現場周辺に戻されてるらしいんだよ。次の犯行日時を書いた手紙を添えてな。」
「…報道規制されてるのにどこからそんな情報拾ってくるんだよ。どうせ裏サイトのやらせだろ?」
「違うっての!これは確証のある情報なんだって!…ソースは言えないけど。」
「おまえなぁ…。」
ネット中毒の友人に、頭を抱えた。こんなことに付き合わされるなんて。
「とにかく、近辺を探してみようぜ。」
「…今晩はいい肉おごってもらうからな。」
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