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2015年12月25日1時23分…
くそ…くそっくそっ!
もうどこを走っているのかわからない。
部隊は全滅した。
「こちらα隊、応答願う!こちらα隊!…くそ、どうなってやがんだ。」
本部とも連絡がつかない。通信機を地面に投げつけた。
どうしてこうなった。
単なる潜入任務のはずだった。
あんな化け物がいるなんて、聞いてない。
施設から何とか抜け出したが、もうどこに行けばいいのかわからない。
――――ザザザザザ……
あぁぁぁぁっ!
来た、来た来た来た…
もう後ろまで来てる。
「チクショウ…チクショウ!」
振り返る。
黒く、異形の人型。
銃を構える。
「死ねクソがぁぁぁ!」
ふっ、と何かが宙に舞った。
銃…それに、俺の腕…っ‼
「ぐあああああぁっ!」
血しぶきが、吹き上がる。
黒い何かに、それは降りかかる。
黒い何かは、ケタケタ嗤う。
ケタケタケタケタケタ……
乾いた笑い声が、響き渡る…
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