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プロローグ
「華凛は賢い子だね。お行儀もよくて、物覚えもよくて、お母さん、華凛が娘でよかった」
大学病院で外科医をしてる父と専業主婦をしてる母に育てられたわたし。
父が権威ある天才心臓外科医で、家にはあまり帰ってこなくて母子家庭のような幼少期を過ごした。
「華凛のお父さんは優秀な人だからその血を引くから華凛も賢い子だよ。将来お父さんみたいな立派なお医者様になってね」
父があまり家に帰ってこないからいつも寂しそうだった母を喜ばせるために、母の笑顔を見たくて、わたしは勉強を頑張った。
母を喜ばせたくて、最難関の桜坂女子中高一貫校に首席で合格し、学校の成績は常に1位をとってた。
でも、わたしは勝てない相手がいた。
小学生の頃から常に満点をとる男。
中学からは飛び級で高校生対象の模試でもトップ10入りする天才。
わたしがいくら勉強して対策をしても、あいつには勝てなかった。
そいつと勤めてる総合病院で因縁の対峙をする。
「俺たち、似た者同士だからさ、うまく行くと思う。だからさ、結婚しない?」
「子作りってどうするんだ?」
恋愛偏差値底辺の男と女、高スペックだけどかなり残念な2人の恋愛ストーリー。
香坂 華凛(こうさか かりん)28歳
国立研究開発法人 国立循環器病研究クリニック
循環器内科医
相馬 結翔(そうま ゆいと)28歳
国立研究開発法人 国立循環器病研究クリニック
天才心臓外科医
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