変態で、ごめんなさい※

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   貧弱なボクや他の男子たちとは同じ生物とは思えないほどの仕上がり具合だ。  真の細マッチョ。  己に厳しくストイックに鍛えているのがボディラインに出ている。  雄としてのレベルの高さが異常。 (優しくて、気遣いができて、頭も良くて、スタイルもいいって……どういうことなんだよぉおお……)  一方のボクはジメジメ日陰でジャージ姿で体育座り。  棲む世界の差を見せつけられているような気分。格差にも程ってものがある。 (ボクにはもったいないよな……)  こみあげるのは後悔。  やっぱり昨日、宮田くんのお家に行くべきだった。もっと親睦を深めておくべきだった。せっかくのチャンスだったのになんで引き返したのだろう。おかげで足が痛い。コミュ障の自分が憎い。悔し涙がにじむ。  ヒザにおでこをくっつけ、深い深いため息をついてから、もう一度宮田くんをじっくり鑑賞しようと思った。そのときだった。 「──っ!?」  プールサイドにたたずむ彼がボクを見ていた。  目と目が合った──いや、そんなはずない。  きっとボクの『自意識過剰』ってやつだ。コンサートでアイドルがこっちを見たと思うのと同じに決まってる。でも──。  
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