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二人三脚みたいに協力し合って更衣室へとむかう。
一歩踏み出すたびに宮田くんの体から爽やかな香りが漂ってきて、たまんない。フェロモンなのだろうか。ものすごくいいニオイで、嗅いでるだけでゾクゾクする。
(幸せすぎて腰溶けちゃいそう……)
ぼーっとしながら更衣室へと入ったところで、宮田くんの足が急にもつれた。
床が濡れていたせいで滑ったのかもしれない。
「わわっ! あぶなっ!」
その瞬間、ボクは無意識のうちに奮い立った。
昨日、宮田くんは力強くボクを抱きしめて守ってくれたのだ。その恩返しをする番がきたに違いない──。
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