1203人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「み、宮田、くん……」
ボクはポーッと恍惚しながら、彼の頬からアゴにかけてを包み込んだ。シャープでムダのないライン。
ぽっかりと浮かび上がったくちびるを、親指でなぞる。もっと深く咥えてもらいたい。
「あァ、好きっ……!」
もう片方の手でもおねだりするように、宮田くんの白い頬を撫でてみた。
ぞくぞくする。手のひらまで性感帯になったみたいだ。
勢いあまってうなじの方まで触れてみると、ものすごく熱い肌なのに、少しも汗ばんでいなくて不思議──。
「ひゃはっ!?」
そのとき、宮田くんはなんの合図もなく歯を立ててきた。勝手にぺたぺたと触っているから、怒ったのだろうか。
ボクを罰するように、親指の根元をぎゅううっと千切れそうなぐらいに力を込めてかじってくる。
最初のコメントを投稿しよう!