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「──うひぃいいっ! そんなのもっと最高しゅぎるぅうううう!!」
気づけば、あまりにもテンションが上がりすぎて声を発していた。
すぐに息を止めて口をふさいだけれど、もう遅い。
二度寝にむけて睡眠モードになりかけていたはずの体は、一気に活動モードへと切り替わっていく。
(ボクのばかっ……)
脳内だけの叫びにとどめておくつもりだったのに。心の声のお漏らしをうっかりしちゃうだなんて。
「うううっ……」
それにしても、耳の奥でグフグフとこもっているようなボクの寝起き声は何度聞いても気持ち悪すぎる。
甘い妄想や夢も一発で冷めてしまうキモさだ。
「起きたくない……起きたくないよぉおおっ……現実いやだよぉおお……」
それでも往生際悪く、まぶたをかたく閉じたままベッドシーツにしがみつく。
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