今後の生活

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今後の生活

部屋に戻った私は、ベッドに座ったものの、そのまま倒れ込んた。そー言えばお風呂ってあるの?と一瞬考えたけど、疲れすぎててそのまま寝てしまっていた。 朝、全然爽やかじゃないやかましい鳥の鳴き声で起こされた…。 …一体どれだけの数がいるの?すぐそこで鳴いてる感じ…私はしぶしぶ起き上がると部屋にたった1つある木の窓を開けた。 ぴーちーびゃー 目の前にある大きな木にあり得ない数の小鳥がびっしり…別の木をさがしたまえよ…そんなことを考えながら気のせいかな?頭痛がする気がする…と、思った。 防音と無縁の窓を閉めそのままベッドに座る。 シャワー浴びたい…。 とりあえず食堂で軽く朝食を食べてからお風呂について聞いてみると銭湯があるらしい。顔は宿の前の井戸を使えと言われた。とりあえず顔だけでも洗ってさっぱりしようと井戸へ、誰もいない…。あの鳥の声にも寝てられるなんてみなさんすごいっすね。女神様のサービスなのかトラベルセットがアイテムボックスに入っていたのでありがたく使う。昨日は顔も歯も磨かず、お風呂にも入っていない…( ̄▽ ̄;)あはは我ながら汚いね。 さっぱりしたいので先ほど聞いた銭湯に行ってみた。 服を脱ぐ前に中を覗く。無理。汚い…衛生面にうるさい国にいた私にとっては苦行そのものと言えるとろみのついたような湯船やとても座る気にならない椅子が並んでいた。間違いなくさっぱり出来ない…無言で銭湯からも町からも出た。 地図、検索!温泉! おぉあった!何ヵ所か光っている。えーっと秘湯がいいなぁ。 そう思うと1ヶ所だけ点滅した。よし、ここだ!ワープ! ぶわん…うん、大分慣れたぞ。 そして目の前には温泉の証の湯気が立ち上っていた! おぉ、ホントに秘湯だ! 手付かず(笑) どーしようかなぁ~スキル見てみよう、役に立つスキルは…っと。 神「サービスよ~♪」 え?わぁ! 目の前に温泉旅館的な建物がいきなり出来た?いや現れた? …これ…いいの?…てか、神様の謝罪の気持ちの許容範囲ってどこまで…? とか思ったけど、ま、いっか! ありがとうございます♪素直に礼をいって好意を受ける。 中に入ると旅館って感じより大きな一軒家的な感じ♪いいね! しかもお風呂は広々、石鹸やシャンプー、トリートメントまであって桶や椅子が二つづつ並んでる!サービスが過ぎるね!! けど、あざ~す♪ 服を脱ぐときちょっとあれ?今覗いてるよね…的な事は一応考えたけど、神様に作られた?体だし恥ずかしがっても意味ないかも…。と、思ったので構わず脱いだ。 鼻歌混じりに髪や体をあらって温泉につかる。 ふぃ~♪やっぱり温泉最高♪生き返るわぁ~疲れが一気に取れるねぇ~♪ ってかここ拠点にしよう。どうせワープで移動できるし♪ さっぱりしてゆったり温泉に浸かってたらこの世界での今後の生活について考える余裕が出てきた。 温泉から出ると部屋にもどり置いてあった浴衣をきる。 そして何故か部屋にある冷蔵庫から水を出して飲みながらこれからのことを相談してみようと思った。 所でさぁ神様、私の人生リセットされて新しい彼女との生活のためにってこんな風に優遇してくれてる神様の期待に応えるためにも、何かここで確固たる仕事をしなきゃなって思うんだ、やっぱり人を養うって簡単じゃないしさ。 神「………」 ん?あら?おーい 神「…サラよ、私の名前。」 え?ここでいきなり自己紹介??あ、サラ…さん?いやサラ様?かな 神「サラでいい。」 !マジか!神呼び捨て?いや確かにおいこら神!的な事とか言ってたけどさ~名前の呼び捨てさすがにダメじゃない? 神「いいの、気にしないで。」 …あー…まぁ本人がそう言うなら…。 神「ところで何?相談事?」 あ、そーそーこの世界の文明ってさ、どんな感じなのかなって… ちょっと気になってたんだけど、女性のナプキン事情知りたくて。 神「え?あー生理用品のこと?」 そーそーそれ! この世界の女性ってどうしてるのかな? 神「そーねー、昔の地球の女性と同じでタオルとかをひいている感じよ。」 そっか~やっぱりね~。 神「不便よね、あなたの世界からきたのなら特にね。」 うん、だからね、生理用品の製造に挑戦してみようかと…。 使ってみて問題ないようならそのまま販売してみてもいいかなぁってさ。 神「…こんなこと聞くのはどうかと思うけど…どうやって?」 いやいや、サラさん?私の能力ってめちゃくちゃなチート能力付与しまくってますよね、それに錬金術やら大工やら機械知識やらもろもろあるじゃん、しかも具現化能力ってのもあって…もしかしてイメージしたもの具現化できるのかなって…思ったんだけど…。 どうなの? 神「あ、できる!便利なのと思ってとにかく能力つけまくったから何をつけたか忘れちゃってたけど(笑)。」 …神様ってイメージ…私の中で駄々下がり…。 神「え!ひど!」 こほんと咳払いして誤魔化すとサラは「とりあえずそれはできるし、いい案だと思う。でも枚数確保して、安定供給とか考えることはいっぱいね。」 確かにね、でもとりあえずはね、冒険者?として色々売り払って生計を建てる。色んな素材も集められるし、この世界を知るには手っ取り早いしね。この世界にあるもので、日本で使ってたナプキンに近い物が作れるかとか、調べたいし。そしてずっと先かもだけど、いずれは工場作って人を雇用してこの世界にちゃんと根を張って暮らしたい。せっかくサラにもらったチャンスだし、後で後悔しない人生を今度こそ選びたいんだ! そうしてたらいつか大切な人が出来てさ、次こそかわいい彼女と幸せに暮らしたいじゃん♪ 神「…ちょっと待ってて」 え? ぶわんといきなり目の前にめちゃくちゃ綺麗な女性が現れた! 私は驚きのあまりじっと見つめてしまったままフリーズ…。 女性は恥ずかしそうにちょっと頬を染めて 「見つめすぎじゃないかな…」 と、かわいい! え?けどこの声サラ?! 「う…サ…サラ…なの?」 私はやっとの思いで質問した…それくらい綺麗で高貴なオーラが出まくりまくり!!正直さっきまでと同じ対応できるかわからない! ほぁ~ってガン見してたら 「だから、恥ずかしって!もう!」 と、叩かれた。 あ、確かにサラだね。でもなんで出てきたの? 「え…うん…協力しようかと思って…。」 え?あ、いやいや温泉付の家やトラベルセットや数々のチート能力や100レベル貰って、正直もらいすぎっておもってるのにこれ以上はさすがに…しかも神様って忙しいんじゃないの?それと、新たな人生用意されて好きな人と今度こそ幸せな未来を!って思ってる時にこんな人がってか神だけど、が近くにいたら別の人に目が向かなくなるじゃん!困るよ 「…だ…ダメ?…」 ダメでしょ! 「でも!私はずっとあなたが好きなのよ!」 え…? 思考停止。
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