[エピローグ]

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[エピローグ]

 私はあなたを感じていたい。  私はあなたに、吐息を、言葉を届けたい。  だから、私はあなたに会いに行きます。  あなたに私の本当の想いを伝えたいから、私はあなたのもとへ。  ご迷惑かも知れません。  ですが、私のあなたに対する想いは、募る一方なのです。  思料(しりょう)は止まることを知らないのです。  だから、私はあなたを求め、故郷(まち)を離れます。  夜行列車に乗って向かいます。  おそらく、八月六日の早朝には、あなたの住む街、広島には到着しそうです。  そして、願わくは相生(あいおい)橋(ばし)。  そこで二人、会いましょう。  あなたをただ一途に想う、私より。                           敬具                       了
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