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彼女は『高い高い』に喜んでいるのではなく、さながら物のように乱雑に扱われることに喜んでいるような発言をした。
『もっと激しくして欲しいのだ!吾輩はこういう刺激的なことが大好きなのだ人間!だから早く!』
「……この辺で終わりだ」
『なぬっ!?』
「いや、ちょっとな…お前の発言に鳥肌が立ったから…」
刺激的なことが大好き。自分が酷い目に合うことに喜んでいる。
………この悪魔、ただのドMなのではないか?
「ティスネム、本題に入ろうか」
『続きは!?』
「本題の後でだ」
『ぬぐっ……なら、その本題を早く片付けるのだ。吾輩に何をさせるのだ?人間の性欲処理くらいならお手の物だぞ?』
(最後の最後でヤベーのが出てきたな…)
人間でもここまでイカれた変態が果たしているだろうか…世界は広いしひょっとしたらいるかもしれないが、悪魔がこれはどうなんだろうか。夜道は本気で悩んでしまうが、それは置いておくことにする。
「ティスネム、俺はお前と契約をしたい。契約の方法は他の奴らと同じく俺を認めてくれれば完了するのか?」
『ふむ、契約か。吾輩と契約するのはレイベット以来だな』
「…レイベット…?まさか、お前たちを生み出した初代『魔を統べる謀反者(サモンマスター)』の名前か?」
『いかにも。しかしそうか、ならば契約方法を告げよう』
ティスネムは腕を組み、幼さに似つかわしくない険しい顔で夜道を見据える。さすがに緊張してしまう夜道は身構えながら言葉を待った。
ティスネムは言った。
『吾輩たち五人の悪魔と遊んでくれ。それが条件なのだ』
「………………………………、は?」
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