4 ペンション

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 一人で帰宅した直樹を見て緋紗はあれっという顔をした。 「優樹はペンションに泊りがけで仕事するってさ」 「あら。そうなの。どうしたのかしら。いきなりね」 「二人きりになれるし、たまにはいいでしょ」  薄く笑んで、直樹は緋紗の首筋から頬にかけて手を滑らせた。息をのみながら緋紗は喘ぐ。 「あ。え、ええ」  淫靡な目つきが今夜のことを想像させて二人を熱くした。
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