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究極の選択
「ねえ、私と玲香が崖からぶらさがってたら、どっちを助ける?」
私と私の遊び仲間である玲香に、堂々と二股をかけている彼に、私は聞いてみた。
彼は言った。
「お前、なんでこんな平和な毎日のなかで、そんなこと考えんの? どっちの命が大事?!なんてさ。オレ、そういう女、苦手。バイバイ」
彼はさらっとそう言って、本当に私との仲を解消した。
質問するかしないか。それ自体が、究極の選択だったのだ。フラレ覚悟で訊いてスッキリするか、モヤモヤしたまま付き合うか。
気づいても、後の祭りだった。
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